加工現場では熟練工のノウハウを伝承することが近年の課題であったが,今や熟練工自体が少なくなり,伝承すらままならないのが現状である.一方,近年では機械学習を用いたAI技術により,見た目や感覚によるものや数値化できなかったものをパターン化により分類できるようになってきた.
この技術を用いることで,熟練工が永年積み重ねてきた経験をデジタル化できる.そしてこれを工作機械に実装することで,誰でも熟練工のように加工できるようになることが期待される.そこで本研究会では,これまでの熟練工の感覚をAIを用いてどの程度工作機械に実装できるかを検討する講演を企画した.
主 催:公益社団法人砥粒加工学会 次世代固定砥粒加工プロセス専門委員会
2022年度 関西地区部会 第3回の研究・見学会を,株式会社山本金属製作所岡山研究開発センターにおいて開催いたします.同社はプロセス価値を重視し,新たなものづくりの価値創出に挑戦している企業であり,特に精密加工技術と計測評価技術の二つのコア技術を中心に事業を展開しています.今回は「切削加工のモニタリング/センシング最新技術によるIoT化」と題し,大学機関,装置メーカーの立場からそれぞれご講演をいただきます.また,モニタリング技術やロボット化への取り組みなど製造基盤技術の研究に取り組んでいる同社の研究開発センターの見学ツアーも行います.